播磨家
和の究極の形をコンセプトに、伝統建築の中でかつ快適を追求した居住空間を実現した住宅。
すべての空間に快適さを求めるために、平屋建てのなかに中庭をつくり、口の字型のフォームにするに至った。
360度、どちらの方向からも眺めることができる中庭という切り取られた存在は、日本文化的美意識に通ずる芸術性の高いものを感じさせ、完成後でも様々な発見があり、まさに僥倖であった。
花咲の家
木という材料はもっとも身近でありながら、もっとも難しい素材である。
だからこそとても魅力のある。
木の本質を知り尽くしていなければ、すぐにそれぞれの木の持つ品が消し飛んでしまう。
「花咲の家」でこだわったひとつのポイントであり、それは会心の成果があったのではと思う。
日本建築の持つ「なにを簡素化するか」という問いに若干ながら答えの光が見出せたのではと感じる。
大和家
山梨の山あいにある静かな旅館。
山梨の深山と落ち着いた町並みとの調和を意識するつくりにし、訪れるものの旅情に訴えられるものにした。
ROOM ROOM
二階建ての美容院。
「イギリスの田舎にあるような・・・」という条件であったので少々戸惑ったが、最初のイメージが固まるまでは意外と早かった。
美容院のデザインはガラスなどの透明、半透明の素材を多用したり、ポップな色彩などで演出を図ったりするものが多いが、どこか寒々しく快適性から離れてしまうと思う。
美容院は単なる「髪を切るだけの場所」ではない。
日常の中の生活の一所であり、安楽の場でもある。
また、美容師がその空間の中で新鮮なイマジネーションを次々と膨らますことができ、仕事が自然とこなすことができたなら、成功といえるのではないだろうか。